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◆米大リーグ レッドソック12―13オリオールズ(9日・ボストン=フェンウェイ・パーク)
オリオールズの藤浪晋太郎投手(29)が9日(日本時間10日)、敵地でのレッドソックス戦の7-6で1点リードの5回1死一、二塁から3番手で登板。重盗で進塁を許したが失点にはつなげず、イニングをまたいだ6回も抑えて勝利投手となった。1回2/3を無安打無失点の完璧リリーフでオ軍では2勝目、今季7勝目(8敗)を挙げた。
4回表まで7-2とリードしていたオ軍。しかしその裏のレ軍の攻撃で先発フラティーが2点を失い、2番手・ペレスに代わっても味方の失策などで2点を失って一気に1点差まで詰め寄れた。そして5回、連打などで1死一、二塁となったところで藤浪がマウンドに上がった。
最初の打者・ウォンを迎えるとカウント2-1から3ボール目を投げたところでダブルスチールを許してピンチは二、三塁に広がった。それでも次の5球目真ん中の98マイル(約158キロ)で、三塁走者がタッチアップを諦める浅い右飛に仕留めた。続くバードゥーゴは外角低めのスプリットで一二塁間の深いところに転がる二ゴロに。二塁手・ウエストバーグの送球が一塁ファウルゾーンに大きくそれたが、右足で一塁を踏んで長い手足を伸ばして捕球。最後は体勢を崩して倒れこんだが、二ゴロに仕留めた。
5回のピンチを切り抜けると、味方打線は7番・ウエストバーグ、8番・マキャンの連続ソロで点差が広がり、藤浪は6回のマウンドへ。相手打線2番からを3者凡退に仕留めた。最後の打者、4番のカサスとの対戦は圧巻。内外角への速球2球で追い込むと、最後は外角への100・2マイル(約162キロ)で空振り三振に仕留めた。続く5番は吉田だったが、対戦することなく完璧な仕事を終えた。
藤浪はこれで11試合四球がなく、9月は4試合連続無失点で、防御率は7・15。打ち合いとなった試合は9回にレ軍が3点を挙げて1点差まで追い上げたが、反撃もそこまで。オ軍はこれで7連勝となった。
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